魂を運ぶ 遮断機が下りて 踏み切りの前で 立ち止まる。 あちらからの電車がこちらに向かい、 こちらからの電車があちらへ向かう。 夕方の時間だけれども まだ 立っている人はいない 二両編成の小さな電車。 目の前を過ぎる電車は まるで 魂を運んでいるよう。 不思議な感覚。 まあ 魂には違いないか。 私も 自転車に乗った ひとつの魂。