事故

ある秋の日の土曜日、バス旅行に出かけ楽しい1日を過ごし帰宅してすぐ、 「散歩に行かないと犬がかわいそうや」と、息子は姉と犬の散歩に出かけました。
片側1車線の道路は手前の車線が渋滞しています。
信号機のない横断歩道を渡ろうとしましたが、渋滞車両の1台が横断歩道を塞いで停止していました。
犬を先頭に車列の間から出て道路のセンターラインを超えた時、徐行せずに走ってきた2トンダンプカーに轢かれ、即死しました。
加害者は8.5メートル手前で車の間から出た犬の頭を確認していますが、 犬だけだと思い込み、犬なら轢いても構わないと、ブレーキを踏みませんでした。
事故から2年後、嘘と自己弁護を繰り返した加害者に下った判決は、 たったの禁固10月、執行猶予3年。
反省も謝罪もないままです。

事故から2年を過ぎた、事故現場の写真です。

1からa方向を撮影                    2からb方向を撮影
99年2月6日 99年2月6日

三叉路の交差点です。
事故当時は横断歩道が2つありましたが、事故後に信号機が設置され、現在は1つになっています。

写真の右側に、消された横断歩道と停止線の跡がうっすらと残っています。
この道路は4%の勾配があり、写真左側へは上り、右側は下りです。
当時住んでいた家は、左の方向へ徒歩2分程です。

99年2月6日

手前の車線は渋滞していましたが、対向車線の車の通行は少ない状況でした。
わかりやすいように事故当時の横断歩道を黄色い線、停止線を白の点線で描いています。
青い線のように横断歩道を渡り、路地を右に進むつもりでいましたが、横断歩道を塞いで停止している車があったため、実際に通ったのは赤い線です。

99年2月6日

A地点で立ち止まっていた時に不意に犬が先に渡り始め、歩道上から一段下がった車道上に引っ張られるような形となりました。
写真では横断歩道と歩道の間にガードパイプがありますが、当時はその部分はなく、いつも通っている習慣でそこを目指したのだと思います。
横断歩道の端と停止線の間に入ったところへ、左から来たダンプカーが衝突しました。

この写真には車は写っていませんが、想像してみて下さい。
手前の車線には、2q程先からずっと渋滞車両の列が続いていました。
横断歩道上に白のステーションワゴン、その前には乗用車、そしてその1,2台前には路線バスが停止していました。 ダンプカーの運転席は乗用車より高い位置にありますが、決して見通しが良いとは言えません。

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